顎関節症について

顎関節症解説動画

顎関節症とは

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顎関節症とは、一般的には下顎を動かす際に発生する顎の不調全般の事で、その症状として「顎や顎周辺が痛む」「顎の開けづらさ、閉めづらさ」「顎がカコッ・ガクッ、ミシッ・ジャリと音がする」
という三大特徴があります。

これらは顎の病気という訳でなく、顎の関節の機能的問題(本来の動きが損なわれている)であることから顎関節に出ている様々な症状として顎関節  と言われています。

これに対し、顎の器質的な問題(顎の骨の形や関節が変形している。受け口や出っ歯等も含む)は、顎変形症として区別されています。
なお、顎変形症は口腔外科など専門病院の分野となりますので、当院施術の範疇外となります。

顎関節症の原因

顎関節症の直接的な原因は、「顎関節の靱帯や胞」、「関節円板」、「顎関節を取り巻く筋肉やスジ」に不具合が生じているからですが、その部分だけをどうにかしてもあまり良い結果は望めません。
なぜならば、それらの不具合は次に示す本当の意味での原因によって引き起こされている結果に過ぎないからです。
表面に出ている症状だけに囚われずに、そこに潜む本因を把握してこそ早期改善に結びつくのです。

顎関節症を引き起こす様々な要因

口の外にある問題

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顎関節症の原因は、口の中(歯や噛み合わせ)以外にある事が殆どで、それらは心身の不調(ストレスや身体の歪み)に起因します。

思考や悩み等のストレスが続くとその結果として身体の歪みが発生しやすくなります。、また、身体の不具合が心のストレスにもなり、それらのストレスから逃れるための防衛本能として、顎に負担をかけてしまい症状が出てきます。
また、ケガや病気、生活習慣などによる身体の歪みや歪みの影響を減らす動きが顎に負担をかけ過ぎてしまい発症します。

①ストレスから逃れるための防衛本能
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■ 噛みしめ・喰いしばり・歯ぎしり

喰いしばりや歯ぎしりの原因は各人特有のもので様々ですが、一番考えられるのは脳のストレス発散のためでしょう。
実は喰いしばったり歯ぎしりすることにより、ストレスを感じる脳内ホルモンが減少する事が分かっています。
睡眠時に噛みしめるのは、日々のストレスを少しでも解放しようとする自然の行動です。
しかし、その代償として歯や顎に異常な負荷がかかり痛めつけてしまうのです。

また、呼吸を確保するという一面もあります。なぜならば、噛みしめた方が鼻のとおりが良くなり深い呼吸をしやすくなるからです。
特に睡眠時は呼吸が浅くなる傾向がありますので、なおさら無意識の噛みしめが起こりやすいといえます。

②身体の歪みとその補正
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■ 生活習慣や癖による顎の歪み

下顎(顎関節)は、全身の関節のなかで一番自由に動ける関節(可動範囲が広い)です。
言い換えると、緩い余裕のある関節なのです。
それ故、短期的な刺激では影響は少ないですが、強い刺激が永く続く場合では、やはり相当の影響を受けてしまいます。

頬づえをついたり、うつ伏せで寝たりなどの長年の生活習慣や左右均等に噛まない等の癖が続くと顎本来の動きが損なわれてしまい、顎の不具合を招いてしまいます。

■ ケガや病気、生まれつきの身体的特徴による顎の不具合

身体の様々な関節や筋肉の状態に合わせて顎関節も動きが変化します。
特にケガや病気などにより顎関節と関係の強い関節や筋肉に支障がでると大きな影響を受けます
また、元々身体の関節が固い(特に足首や膝、股関節など)、身体が固くて特定の動きが出来ない等の特性が有る場合も同様です。

■ 下顎は身体の歪みを補正する

下顎は食べたり喋ったりする以外に、身体のバランスを取るという重要な役目もあります。

身体の歪みに対応して下顎の位置や動きを変えて、平衡感覚を保てるようにバランスを取ります。
その状態が永く続くと動きが変わってしまい顎に支障が出てきてしまいます。

つまり、顎は心身のバランスを取るための重要な器官であるために、様々な不具合が出やすいのです。

口の中にある問題

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一方、歯や噛み合わせなど口の中に問題がある場合も顎の動きが変化することで、顎に負担がかかり同様な症状が発生します。

虫歯や歯の不具合により、片側だけで噛む状態が長く続くと顎の動きに偏りが出て、筋肉の痛みやブレながら開け閉めするような状態になりやすいです。

また、過去に抜歯や歯科矯正を行ったために噛み合わせ等に支障が出た状態が続いた場合も顎の動きに変化が出る事があります。

これらのように明らかに口の中に原因がある場合は、マウスピースの装填や噛み合わせ調整など歯科や口腔外科の範疇になりますが、それだけで解決する事は少なく、また、その見極めは難しいようです。

噛み合わせ調整とマウスピース

顎に不調が出たり顎関節症と思われる症状が出た時は、殆どの方が歯科や口腔外科に行かれます。
その場合、殆どの歯科や口腔外科ではマウスピース(スプリント)の装着や噛み合わせ調整、痛みの場合はお薬での改善を図られますが、その効果はあまり芳しいものではないです。

なぜならば、口の中だけに問題がある場合はその効果も期待できますが、上述したように顎の不調は圧倒的に口の外に問題がある事が多いからです。

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考えてみれば分かる事ですが、歯の状態が完全な人など殆どいません。
また、口は前後左右に元々大きく動けるものであり、噛み合わせも状況により逐次変化します。
それが普通の状態であるにも関わらず、多くの人には顎の不調は無いのです。

顎関節症と整体

多くの顎関節症の原因である心身の不調に対処するにはどうすればいいでしょうか?

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このような顎関節症を改善に導くためには、整体の技術が大いに役に立ちます。
但し、単に身体を緩める癒すだけでは、思った程の効果は期待できません。

数ある整体院の中でも、顎の不調は身体の歪みやストレスによる心身の防衛反応であると認識している専門の整体院で施術を受けられる事が重要です。

単に症状が出ているところだけを施術するのでなく、全身を見てあなた様のストレスも理解して総合的に判断し気づきを与えてくれる療術を受けられることが、早期改善に結びつきます。

どうかお一人で悩まないで、早期に信頼のおける整体院へご相談されることをお勧め致します。

顎の痛みの原因と改善

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口を開け閉めする時、アゴの付け根が痛い。
痛くて長く噛んでいられず、やわらかいものしか食べれない。
食べていなくても、じっとしてても痛い。
ある日突然耳の前が痛くなって痛みが取れない。
耳の付け根や耳の中、コメカミまで痛みが響く。
大きく開けると痛いので、あくびが出来ない。
痛みと不安でストレスがたまり辛い。・・・・・

1. アゴを動かす筋肉の不具合(コリ)による痛み
2. アゴの関節や関節円板などの骨の不具合による痛み

がありますが、多くの場合は、アゴを動かす筋肉の不具合(コリ)による痛みです。

具体的には、アゴを開け閉めする筋肉がこり固まって動きづらくなり痛みを発生するケースです。
これらの場合の痛みは、口を動かすとアゴの付け根やコメカミ、耳のまわりからほっぺたの下の方にと
広範囲に痛みが発生します。

噛みしめ喰いしばりなどが原因

筋肉がこる直接要因としては、日常生活における噛みしめや喰いしばり、歯ぎしりなどアゴの筋肉に負荷をかけていることや、頬付えをついたりうつ伏せで寝るといった癖など生活習慣に基づいたアゴへの大きな力が加わり続けた結果です。
そのコリがアゴの動きを制限し痛みを発生させているのです。

意識的に喰いしばらないようにすれば、徐々に回復していくはずですが、多くの場合なかなか痛みが引かない状態が続きます。
なぜでしょうか?

噛みしめたくて噛みしめている

一つには、噛みしめは無意識にやっていたり寝ているときに力が入っている事が多いので、自分で意識的にコントロールするのが難しい。

二つには、その無意識の動きは「噛みしめたくて噛みしめている」、言い換えると「噛みしめることで身体を楽な状態にしようとしている」のです。

その理由として、日々の精神的なストレスがそうさせている場合もありますし、全身のどこかの歪みや詰りを緩めようとしているのかも知れません。

いずれにしても、噛みしめを引き起こしている本当の原因を解決しない限り、痛みが回復するには時間がかかってしまいます。

自然には緩みにくく、筋肉のマッサージをしてもまたすぐに元に戻ってしまい、痛みが持続してしまうのはそのためです。

全身の歪み・不具合を整えて、噛みしめ、喰いしばりを改善

全身の歪みや不具合を整えて本来の身体の状態に近づけていくことが、無意識の噛みしめ・喰いしばりによるアゴの筋肉の極度の負荷を減らし、顎関節の動きを回復させる事に繋がります。

顎関節の動きが回復し正常に近づくに従い、痛みも軽減していきます。

但し、身体が変化するには、それなりの時間が必要です。
魔法のようにすぐに解決する訳ではありません。

諦めずに改善する努力を続ける

悪い状態が長く続いていたその後に、痛みが出て来たのですから、長く続いた分だけ、良くなるにも時間がかかります。

しかし、改善する努力を続ければ、必ず良い結果が得られます。
どうか諦めずに痛みの無い快適な身体を取り戻していきましょう。

次に、長年の生活習慣や身体の使い方で顎に負担をかけている場合です。

まずは、原因となっている生活習慣などを見直すとともに、身体の歪みや詰り、コリや張りを改善し「噛みしめなくてもいい」身体にしていく必要があります。

長年の習慣によるものですから、回復するにもそれ相応の時間が必要になります。

全身は繋がっています。カラダは一つの風船のようなものです。
アゴと全然無関係の無いようなカラダの場所が、あごの痛みを引き起こしていることは多いのです。

あごの痛みを引き起こしている根本的な原因を把握し改善していくことが、良い状態に回復させる近道なのです。

マウスピースやスプリント、噛み合わせなど歯科での対応は基本的には歯を守るためにあります。
したがって、歯を保護するためには必要な事ですが、あごの不具合を直接改善するには効果が少ないのが実情のようです。

顎が開かない原因と改善

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突然口が開かなくなって焦った
口を開け閉めする度に疲れる
口が少ししか開かないのでスプーンで食べている
お寿司、ゆでたまごが一口で食べられない
顎がまっすぐ開かない
左右にブレて口が開くので恥ずかしい
開ける時引っ掛かるのでうまく話せない
耳周りが締め付けられている感じで頭痛がする

突然、朝起きた時に口が開かなくなったりするとビックリしますよね。
また、時間の経過に伴いじわじわと開けづらくなったり、気がつけば、大笑いやあくびが出来なくなっていたりと人知れず悩んでいる方も多い症状です。

この症状の原因は、関節円板の異常によるものもありますが、大半のものが顎を動かす筋肉のコリによるものです。

口を開け閉めする時に使う頬の筋肉とコメカミ周りにある筋肉や口の中(頬の内側)にある筋肉が固く伸びなくなっているのです。

固く伸びなくなった原因は、やはり日常生活での噛みしめや喰いしばりなどです。

したがって、噛みしめや喰いしばりを止めてこれらの固まった筋肉を本来の状態に回復させることが、口の動きを取り戻す重要な事になります。

噛みしめ、喰いしばりの原因は

現代人の多くは、この噛みしめている状態の方が大勢います。
その原因は複雑多様ですが、一言で言うと噛みしめる事で心身の緊張を緩めようとしているのです。

日々のストレスやパソコン・携帯使用などの日常生活による頭の緊張を解くために、無意識に噛みしめているのです。

その結果として、あごには常に強い圧力がかかっている状態であり、全身の筋肉も力が抜けなくなり固くなってしまいます。

睡眠中の噛みしめ、喰いしばりを改善することは容易ではありませんが、日中の噛みしめなどは、意識して極力噛みしめないようにしていく努力が必要です。

関節円板の問題

また、その他の原因として、顎関節にある関節円板が動かなくなり口を開けるのが非常に困難になる事があります。
クリック音などがしなくなると同時に、口が開かなくなってしまいます。

これは、クローズドロックと呼ばれ、顎関節症がかなり進行していると出現しやすくなります。
回復にも時間がかかりますし、完全に改善するのも難しいと言われています。

このような状態にならないためにも、不調を感じたら早め早めの対応が必要です。

顎の音が鳴る原因と改善

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口を開け閉めするときにカコッ、カクッと音がする
大きく開けるとミシッミシッと鳴る
音が大きくて人に聴かれるのが恥ずかしい
音が鳴っると顎が外れた感じになって怖い
音が何年も続いていて困っている
音は良くならないので諦めるよう言われる
人と喋るのが億劫になる

アゴの不調・顎関節症で、改善程度にバラツキがある症状が音の問題です。
比較的改善しやすい音もあれば、全く改善しない音もあります。

口を開閉する度に、カコッ・ポコッ・カクッなどと音が鳴るクリック音や、ジャリジャリ・ザラザラなど擦れる感じがするクレピタス音があります。

これらの音は痛みを伴わない事も多いため特段気にしない方も多いですが、放っておくと突然口が開かなくなったり、音が強くなるなど状態が益々ひどくなる事もあるので、早めの対応が必要です。

では、どうゆう原因で音が発生するのでしょうか?

関節円板と下アゴの問題

この音の原因は直接的には両顎の付け根にある関節円板という軟骨の動きが損なわれことで、アゴ本来の動きが出来なくなるために発生します。

そしてこの関節円板の動きが一旦損なわれると、時間が経てば経つほどなかなか元どおりに回復するのは難しいと言われています。

音が発生して早ければ早いほど回復のチャンスも大きいですが、長年続いているようなケースでは改善の可能性も低くなってしまいます。

どうか、たかが音と油断しないで早めの対応を心掛けて下さい。

音が鳴るのも、身体の歪みが根底にある

関節円板と下アゴの動きに問題があるため音が鳴るのは、カラダの不具合がアゴの動きに影響を及ぼしているのです。

関節円板の不具合の理由は分からない事も多いですが、噛みしめや生活習慣、身体の使い方や癖など。
関節円板に何らかの負荷がかかり続けたことは否めません。

歪みや詰りなどの全身の不具合が関節円板に何らかの影響を与えているので、全身を本来の状態に整えていくことが重要になります。

音の問題を改善するには、根気が必要

音が少しでも軽減するようにするには根気が必要です。
また、なかなか思うような結果に結びつかない事も多いです。

長年続いている状態だと思った程の改善が見込めないこともあります。
特に、10代に出始めた場合は、その状態で骨格も成長していきますので音が出るのが正常な身体になってしまいます。

しかし、放っておいても自然に良くはならないばかりか、酷くなりすぎて音が出なくなった状態を良くなったと勘違いすることもあります。
このような状態になると、口を大きく開けるのが困難になってきます。

このような状況に陥る前に、音は良くならないと諦めないで少しでも良くなるように取り組むことが、音に振り回されない快適な顎に近づく大切な事なのです。